近年、地方の後期高齢者地域が拡大しています。農林水産省のホームページに記載されている様に、世界的な気候変動に伴い、短時間豪雪による農業ビニルハウスの倒壊で、農家を廃業しなければならない高齢者および合同企業が発生しています。
研究室で開発した、洪水・積雪・雪崩・鳥獣被害・空家倒壊等の野外観察が可能な遠隔観測装置を用いれば、24時間体制で地域毎の農業ビニルハウス等の降雪状況を把握し、遠隔操作で融雪暖房を起動できます。さらに、組合等を通じて電話連絡することで、対応者が現地に急行して人力で雪払いを行うことが可能になり、農業ビニルハウスの倒壊を防ぐことができます。開発した現行の装置は100V電源を必要としますが、電源供給が難しい遠隔地でも冬期間独自に動作する電源の開発し、長期自立軌道を目指しています。
研究成果が社会に与える波及効果は大きいと考えています。特に、開発される装置は、富山県の中山間地の1,300の限界集落を対象としたアンケートにおいて、身近で困っている新規社会課題の1位:後継者の育成・確保、2位:獣害・病虫害の発生、3位:除雪活動の負担の増加、5位:空家の増加、6位:住宅の荒廃、8位:森林の荒廃、11位:道路・農道・橋梁の衰退など新規社会課題における遠隔観察装置として活躍が期待されます。
この研究は、2009年より継続している研究の応用研究です。遠隔地の観測システムについては、2019年頃から、ヨーロッパ、アメリカ、中国で研究報告が多く発表されています。日本国から地域の新規課題に関する申請事業の様な研究報告は少なく、論文公開と自身のホームページを通して社会に得られた知見を公表し還元したいと考えています。
開発中の遠隔ロボットを用いて撮影された画像情報からAI自動プログラムを用いて遠隔地の積雪情報を取得しています。その後、このページに自動的に積雪情報をアップロードしています。
人間の手を必要とせず、指定された時間になると下記のファイル内容が更新されます。含まれる降雪情報は試験中のため、実施の降雪情報とは異なります。現在どの程度自動更新が可能か検討中です。
動作試験中ページです。
ダウンロードファイルは正確な情報ではありません。
衛星みちびきからの情報を基に「後期高齢者地域における共有利用除雪機導入の効果に関する研究」で共有利用する除雪機の位置情報をAlプログラムで自動的にWebにアップロードし、情報共有するシステムの実験ページです。
スマホGPSですと、数m~数十mの測位誤差がありましたが、みちびきを用いると100cm精度の測位誤差になり、平坦な場所であれば、除雪機や草刈り機が自動運転されることが可能です。給油もドローンから供給され、少数の尽力で、広い面積の公共事業が実施可能になります。
民間の実際の生活レベルでの「みちびき」利用として、共有機材の位置情報を年間5万円程度の安価で簡易に共有できる方法を検討しています。というのは、富山県の7割が中山間地域ですが、そこには1300程度の限界集落、共同生活限界地域があります。更に平野部を含めると膨大な集落が存在しますが、2030年頃にはほぼ全ての地域が後期高齢者地域になり、新たな社会課題が発生することが予想されています。その解決策の一つとして、この研究を進めています。
本研究では、共同除雪機材や子供神輿のザックリとした位置の特定を目的とした100㎝~10m精度の遠隔操作による機材の位置特定と情報共有方法の確立を目的としています。
動作試験中ページです。
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